東京湾横断道路:木更津料金所トールゲート案

このデザイン案は、実際に設置された料金所(トールゲート)ではありません。日本道路公団との話合いで、一旦はこの案で進める事が決まりましたが、東京湾横断道路の建設工事の遅れに伴う資金難と1995年に発生した阪神・淡路大震災による耐震構造の見直しなど様々な状況変化により、デザインの変更を余儀なくされました。
通常のトールゲート及びブース周辺には、屋根を支える数多くの支柱と様々な表示板等の設備が取り付き、とても煩雑な様相を呈しています。ドライバーにとっては、視覚的に混乱しやすくスムーズなトールゲートの通過を妨げる原因となっていました。従って料金所の渋滞の解消にもつながり、かつドライバーにとってアプローチしやすいトールゲートにする必要があるという観点から、東京湾横断道路の玄関口に相応しい造形的なシンボルとなり、広々とした空間の中を通って気持ちよく通過できるよう検討されました。途中、中央スパンが70mから100mになるというレーン設計変更により、ほぼまとまりつつあった3つに分かれたコンクリートシェル構造案が成立できなくなってしまいました。そのことからその案を基に再度検討を重ね、最終的に中央スパンが100mの屋根を可能としたプレストレスコンクリート構造により、海辺の波のように流れた曲線と貝殻のようなシェルの剛性が相まって、ダイナミックなデザインが生まれました。