• トーチホルダー
  • 運搬用聖火コンテナー
  • 水泳競技場一般席、スタッキングチェア

東京オリンピックデザイン

オリンピック組織委員会からの依頼によりデザイン。
トーチホルダーは柳自ら石膏轆轤をひいてデザインしました。トーチ内部の仕組みや構造自体はほとんど決まっていたことから、柳は主に外形を担当し、トーチ上面の文字、そしてトーチを入れるパッケージ(構造)と合わせてデザインしました。但しパッケージのグラフィックは杉浦康平氏のデザインです。
事務所が財団法人ということもあってか役人受けもよく、他のところよりも意見も提案も通りやすかったと柳は言っていました。勿論、柳が、デザイン全般を指揮していた評論家・勝見勝から大きな信頼を得ていたことも大きかったようです。

スタッキングチェアは、オリンピック国立代々木競技場を設計した柳の友人・丹下健三氏より水泳競技場内で使用する椅子のデザインを依頼されたことではじまりました。
オリンピックとは関係なく研究/デザインしていた背と座が一体化したシェル型の椅子を基に、競技場椅子の開発を進めます。最初は、固定椅子に使用するには強度が足りず、別の椅子を採用する話になりかけましたが、当時担当したスタッフが、「そうはさせじ」と座の後ろ(お尻)側のふところをふくらませ、弱い部分の断面積を稼ぐことで強度を上げることを提案します。結果、シェルの強度がこれまでの倍以上に増し、他の椅子の群を抜く強さとなり採用となりました。オリンピック時は座面にクッションはなく、その後一般流通するために丸いクッションを付けます。写真は、その後販売されたタイプになります。