ステンレスボール
このステンレスボールのデザインは、上半商事からの依頼で始まりました。デザインを進めるにあたり、柳は料理研究家の江上トミさんに意見を求めました。トミさんをはじめ、一般の主婦の方々の意見を反映し、長期間にわたる研究が重ねられました。
当時、日本で普及していたボウルは赤い縁取りのある白いホーロー製の入れ子式ボウルだけで、ほとんどの人がこれを使っていました。しかし、諸外国では様々な形のボウルが使われており、フランスで料理を学んだトミさんにとって、用途に応じてボウルを使い分けることは当然のことでした。
ボウルには、調味料を混ぜる、泡立てるといった用途ごとに使いやすい形状があります。これは味を左右するとても大切な要素です。そこで、様々な用途に応じて5種類のサイズをデザインしました。
小サイズ(13cm、16cm、19cm): 入れ子になるように底が絞られており、材料の小分けやドレッシングの混ぜ合わせに便利。
中サイズ(23cm): ミキシングしやすいように深めの曲線が工夫されている。
大サイズ(27cm): サラダの混ぜ合わせや洗い桶としても使用できる大きめのデザイン。
また、ボウルのふちは引っ掛かりがないように巻き込まれており、汚れや水が溜まりにくくなっています。また、表面には艶消し加工が施されており、傷が目立ちにくい仕様です。
後に柳がデザインしたパンチングストレーナーと組み合わせて使うことで、さらに調理の幅が広がります。
(写真提供: 佐藤商事)
販売元 : 佐藤商事