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白黒角形ディナーセット

デザインされた当時、陶磁器の量産食器は1000個以上の単位での大量生産が主流でしたが、この白黒食器は小さな柳ショップで取り扱うことを前提にできるだけ生産数を抑え、かつ模倣されにくいデザインを目指して作られました。

回転体の食器を量産する際にローラーマシンという機械を使うと、最低でも2000個以上の生産が必要となります。一方、変形物や急須などの袋物を製造する際に用いる鋳込み成型(排泥鋳込み、圧力鋳込み)であれば、数百以下の少ない数で製作することが可能です。そこで生産数を抑えるため、回転体ではなく敢えて角型の形状でデザインが進められました。

さらに、当時あまり目にすることのなかったマット仕上げの釉薬が使用され、柔らかな風合いを活かすデザインとなりました。マット秞は焼成時にムラができやすく扱いが難しいため、これまで多くの職人達が避けてきた素材でしたが、柳がそのマット秞に魅了されたことから、職人達と共に試行錯誤を重ねました。その結果、安定して供給できる商品となりました。