• アームチェア(1978) 天童木工版
  • アームチェア(1978) 飛騨産業版
  • アームチェア(1978) 飛騨産業版

アームチェア

当初は天童木工にて成形合板技術を生かした「ダイニングチェア」のひじ掛けタイプ(アームチェア)としてデザインしたのですが、実際は背の部分含め成形合板を使った箇所が少なく量産に向かない椅子でした。それでも、この椅子の大の特徴の一つでもある肘掛けから背に繋がる接合部分のフィンガージョイントは力強さと安定感を生み出しました。
その後BC工房に受け継がれ、現在は曲木技術を使い飛騨産業で復刻製造されています。この飛騨産業のアームチェア、肘から背に繋がる部分を1枚板の曲げ木で製作されています。飛騨の職人達の高い技術とデザインに対する理解がもの作りに反映された結果、柳デザインの特徴でもある柔かく流れるような曲線が余すことなく活かされた椅子がここに生まれました。ハンス・ウェグナーの「ザ・チェア」に因んで、ある方が「柳チェア」と名付けたこの椅子、もともと曲木技術を応用することから始まったデザインは、ようやくここに身を置くことができました。

(写真提供: 飛騨産業)