• 青銅バルブのハンドル(1978)
  • 鋳鉄バルブのハンドル(1979)

バルブのハンドル

  • Year
    1978
    Manufacture
    北沢バルブ
    Category
    工業製品

この青銅バルブハンドルは見た目から「菊ハンドル」と呼ばれています。プラント等の工場で使われることが多いですが、小さいサイズのものは街中でも多く見られます。

「菊ハンドル」の特徴は握ったときの感触にあります。丸いコブ状の突起がハンドル周囲に並んでいて、手が滑ることなくしっかりと握って回すことができます。また、コブの表情が生命感を生み、凹凸に施した丸みが指に優しく、暖かさを感じさせます。

このバルブのデザインはKIZS(旧:北沢バルブ)の依頼からはじまりました。アルミダイキャスト鋳造であるため、自由な形が考えられました。はじめは直径10センチの小さいものから、発砲素材で様々な形を検討。その後石膏模型へと移行して、約一年をかけて何度もメーカーにプレゼンテーションを繰り返し、形を決定していきました。それから、異なるサイズのバリエーションも石膏模型で検討し、製品化に至りました。

続けて鋳鉄バルブハンドルのデザインに取り掛かりました。こちらは両手で回すような大きなハンドルで、プラント等の工場で使われるものです。その後も1980-90年にかけて、北沢バルブで様々なバルブ・つまみのデザインを行いました。