土瓶、湯呑 岐阜県陶磁器試験場版 醤油差し からし入れ 塩/胡椒入れ 楕円皿(岐阜県陶磁器試験場版) 土瓶、湯呑 上田陶石版 醬油差し カップ&ソーサー 湯呑 上田陶石版
白磁器シリーズ
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- Year
- 1956
- Manufacture
- 岐阜県陶磁器試験場 (1956 - )
上田陶石 (1999 - ) - Category
- テーブルウェア
どのようにしてこのシリーズが生まれたのかは定かではありませんが、岐阜県の陶磁器試験場で製造され、アカネ商会から販売されていました。一度製造が中止され、その後1999年に上田陶石から「醤油差し」などいくつかのアイテムが復刻されました。「土瓶」は少しふっくらとした形に、「湯呑みとカップ」はスリムな形にリデザインされました。また、新たに小皿としても使える「ソーサー」もデザイン。鉄分をほとんど含まない天草陶石を使用し、透明感のある純白な質感が特徴となっています。
白磁土瓶は、上部の立ち上がったへりに取手(弦)がついているのが特徴的です。通常、取手(弦)を通すための耳を別に作って本体取り付けますが、この土瓶は一体で成形できるようデザインされています。柳がデザインした黒土瓶とよく比較されますが、共に泥漿鋳込み成形を使った方法で、同じ考え方に基づいています。
また、1957年に第11回ミラノトリエンナーレに白磁土瓶を出品。柳のブースでエレファントスツールやバタフライスツール、スピードケトルなど代表作と共に展示されました。柳のデザインブースは技術的な革新に合せてデザイン性にも優れ、日本の美しさを表現していると高い評価を得て、「インダストリアル・デザイン金賞」を受賞します。柳宗理が世界ではじめて認められた瞬間でした。