Yグラスシリーズ
1966年に柳がデザインしたグラスシリーズ。プレス成型ならではのキリッとした表情を持ちながらも、しっかりした重みと安定感も備えています。当時、洋風のガラス食器が主流で、モダンな製品がほとんど存在しない中、柳は「他と同じものをつくっても意味がない、西洋のものまねじゃダメだ」と、この独自のデザインを提案しました。
このグラスの特徴は、表面4箇所、縦一列に並ぶ粒のラインです。これらの粒は滑り止めの機能を持ちながら、デザインのアクセントにもなっています。基本的にはシンプルな円柱形状ですが、縦に並んだ丸い粒のラインを実現するには高い製造技術が必要です。
粒の列の中心で金型が縦に分かれ、4つのパーツが接合されてプレス成形されています。この粒の列は接続部を隠すためのデザインでもあります。この粒と粒の間には繋ぎ目となる隙間がほとんど無いため、金型の製作には高い技術が求められます。
2018年にYANAGI DESIGN監修のもと、「Yグラス」と名付けて復刻されました。プレス成型ならではのくっきりとした粒のラインが特徴的ですが、金型でこの形状をつくることのできる工場は国内に一軒しか残っておらず、大変貴重な技術で作られています。
(写真提供: 廣田硝子)
販売元 : 廣田硝子