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札幌オリンピックデザイン

聖火台は、富山県高岡の老舗銅器鋳物メーカー梶原製作所で鋳造されました。当時、柳は金沢美術工芸大学で教鞭を執っていたことから、学内の教授を通じて高岡鋳物の職人を紹介いただきます。ただ、高岡ではこれだけ大きい鋳物を吹く(作れる)ところがなく、最初は皆戸惑ったようでしたが、職人魂からか新しい事への挑戦として取り組むことになりました。
柳は金沢美術工芸大学内で作った原寸の石膏型を持ち込みます。その石膏型だが上部の聖火台はあまりの大きさに4分割されていたよう。表面の仕上げである金色は、柳からの指示。メダルの金色からイメージしたものだったのか、それとも金沢の金箔からきたものだったのか、真実の程は定かではありません。札幌・真駒内オープンスタジアムに現存するこの聖火台は、今も黄金色に光りながらその当時を彷彿とさせます。

(写真提供: 札幌オリンピックトーチホルダー, 札幌オリンピック聖火台)