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組木パッケージ

接着剤や金具を一切使わずに木片を組み立てる立体パズルを「組木」と言います。この技法の原点は江戸時代中頃にまで遡るほど古く、釘を一切使わない構造が特徴の日本の社寺建築をヒントにしているとも言われています。その技法を独自に発展させたのが箱根・山中組木工房。組木細工は精巧な木工技術もさることながら、立体としての高度なデザイン、木のなめらかな感触や表情、といくつもの魅力を持ちあわせています。

イタリアのデザイナー、ブルーノ・ムナーリ氏の紹介で、山中成夫氏による組木細工の存在を知った柳はその組木のデザインにすっかり魅了されてしまい、自らそれら組木用のパッケージをデザイン、提供しました。

パッケージのイラストは、組木のx, y, z軸に対応するどの面もが正面であるシンメトリー性を生かすために等角投影図ではなく斜投影法を採用し、視角だけで木組の不思議を伝えています。

旧タイプのパッケージは、わずかづつ寸法の違う三つの帯状の立方体をはめていくデザインです。x,y,z軸に組合わされ、そのどの一本をとっても形にならない組木の構造を参考にしました。はめ方は数種ありますが、構造的に強度が出て、正しいやり方は一つしかないので単にパッケージとしての役目以外にパズル的なおもしろみがあります。

残念ながら現在は生産を終了しています。