柳宗理はデザイン活動とならび、学生等へのデザイン教育・指導を行っていました。柳工業デザイン研究会においてもデザイン教育の場として、多くのデザイナーが宗理のもとで働きながら勉強したのちに世の中へ輩出されてきました。私たちは今でも大学機関と連携しデザイナーを志す学生への教育活動を行っています。
また、柳の活動や思想を次世代に伝えるためのアーカイブ活動や、その調査報告も兼ねた展覧会も行っています。
教育活動
YANAGI DESIGN デザイン実習
毎年YANAGI DESIGN ではデザイナーを志す学生を対象としたデザイン実習を2 週間の期間で行っています。
カトラリーのデザインを題材とし、実際に模型をつくり、使い心地を試しながらデザインしていくといった、YANAGI DESIGN が大切にしているデザインプロセスの一部を学んでもらうことを目的とした実習です。
その他の教育活動
- 毎年金沢美術工芸大学にて二日間、弊会代表の柳新一によるデザイン講義「デザインと工学」を行っています。
- 「柳宗理」資料のアーカイブ構築・学術研究を目的に金沢美術工芸大学とともにこれまでの弊会の活動資料の整理等を行っています。
デザインの啓蒙・普及活動
- 柳宗理のデザイン活動の普及、デザインの本質を問う目的で当研究会のこれまでの仕事や作品についての展覧会を積極的に行っています。
- デザイン普及のための展示や雑誌・書籍掲載等において、弊会の理念と賛同できる場合は作品をはじめとする資料の貸出協力を行っています。
- 美術館等の外部機関より依頼を受けて企画協力や参加することもあります。また弊会のデザイン手法/活動を紹介する講演会等も行っています。
金沢美術工芸大学柳宗理記念デザイン研究所との連携
柳宗理は約50 年にわたり金沢美術工芸大学で教鞭をとりました。その縁から2012 年3 月、弊会の作品をはじめとするデザイン関係資料約7000点余りを金沢美術工芸大学に寄託しました。これが契機となり、金沢美術大学附置施設として柳宗理記念研究所が設立されました。
YANAGI DESIGN では常設展示室の空間をデザインしました。
作品や空間を通して柳宗理のデザインにおける考え・姿勢を知るために実際に製品に触れて体感できる展示室をつくりました。
また、ここで行われている企画展示の資料提供やデザイン監修等の協力をしています。